吉村 亮太 Randy Yoshimura
MD & GM, Intelligence & Government Affairs/Washington Office
Sumitomo Corporation of Americas
皆さま、明けましておめでとうございます。平素よりワシントン日本商工会の活動に多大なるご支援をいただき厚く御礼申し上げます。
元日早々、日本では能登半島地震が発生しました。翌日には航空機同士の痛ましい衝突事故もありました。改めて被災された方々やそのご家族に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。1日も早く平常が戻ることを祈ってやみません。
まず任期を満了されたダイキンの小暮理事に商工会を代表して感謝申し上げます。研修会をご担当いただきました。時に人工知能だったり、医療だったり、時宜を得たテーマをわかりやすくさばいていただき、私も大変勉強になりました。3年間お疲れ様でした。
さて、新年を迎え、いよいよ大統領選挙が公式にスタートしました。かつては「選挙はどっちが勝つの?」と日本から聞かれても、ビジネス・パーソン(一応)としては「政治評論家でもないのに、そんなのわかりませんよ」と他人事で回答しても許されました。しかし今はいろいろなカタチで保護主義的な政策が取られるようになりましたし、堂々と米国政府も産業政策を多用するようにもなりました。国や企業に対する経済制裁もしかりです。「政治は政治、経済は経済」と割り切れた時代は過去のものとなり、政治や政策がビジネスに直結するようになりました。そのことにより、我々企業のワシントンにおけるインテリジェンス機能やロビーイング機能は単なる飾りやオマケはなくなりました。少し大げさかもしれませんが、ワシントンの拠点も全社の収益に影響を及ぼす存在になったわけであり、期待役割はより大きくなったと受け止めています。そういう意味でも、企業間はもとよりメディア、シンクタンク、そして大使館の皆さまとの連携がますます重要になっていると思います。昨年も強調させていただきましたが、それを後押しできるプラットフォーム機能を商工会が担っていければと考えます。
一方で、商工会は日本人会的な機能も担っていることはご承知の通りです。研修、邦画上映、各種スポーツ大会、会員交流、広報、地域協力、慈善活動、日本語教育支援など、商工会事務局とともに、手作り感満載のイベントを開催するために17名の理事がそれぞれの持ち場で頑張っています。ご都合許す限り、我々の活動にご参加いただければと思います。
年末のご案内をご覧になられた方も多いかと思いますが、12月を以って商工会財団が解散をしました。財団は1912年に東京市(当時)から寄贈された桜の100周年記念事業のファンドレージングのために2010年に立ち上げられた商工会の姉妹組織でした。私自身、前回のワシントン駐在の時でしたが、設立直後に東日本大震災が発生し、想定していなかった義援金集めが財団としての最初の仕事となりました。それから10数年が経過し、タイダル・ベイスンの石灯籠の周辺整備に代表される各種記念事業も完了して所期の目的を達成したことから、このたび解散となりました。井口会長以下、財団の理事の皆さまに長年の活動のお礼を申し上げます。なお、この解散を受けて新年度からは、財団に代わり商工会にて寄付金を募り、関係団体を支援させていただくことになります。会員の皆さまにおかれましては、ご理解のほどよろしくお願い致します。
最後になりましたが、微力ながら皆さまとともに商工会を盛り上げていきたいと思います。引き続きご支援、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。